やるべきこと
実務経験を積む
取得に至った経緯は人それぞれだと思いますが、私はまず電験三種を取得したら絶対に実務経験を積むべきだと思っています。実務経験を積むことで得られるメリットは以下です。
・転職市場において自身の市場価値が向上する。
・電気管理技術者として独立が可能になる。
このメリットについて、私なりの見解を説明していきます。
転職市場において自身の市場価値が向上する。
一般的に社会人が資格取得すると転職に有利、というのは誰しもがパッと頭に浮かぶ社会の常識だと思います。社内で取得が推奨されている資格や業務の幅を広げる資格だと出世にも影響するでしょう。働きながらも勉強に時間を割き、資格取得という結果を残せる人材として、周りに好印象を与えるのは間違いありません。
電験三種(第三種電気主任技術者)という資格は電気関係の仕事に従事していればほとんどの人が聞いたことがあり、試験で合格するのは容易ではないという認識があります。そのため、
難関資格だから実務経験を積まなくとも所有しているだけで価値があるのでは?
このような考えを持つ人がいますが、これからはそうも言えなくなってくるのです。
資格試験の易化
年に一回だった電験三種の試験が、年に二回の実施に変更になります。
理由として、将来的に見込まれている保安業務に従事する人材不足が懸念されていることが挙げられます。私の感覚的にも、職場には若い人はとても少なく、おじいちゃんと呼んでも全く違和感のないような人ばかりです。そのおじいちゃん世代の方々が、時が経つにつれどんどん抜けてしまうことを考えると恐ろしいです。働いている人間からすると、近い将来に需要と供給のバランスが崩れることは明らかです。
事業用電気工作物の設置者は保安のために電気主任技術者を選任しなければならない義務があります。人材が減ると選任、委託するのが大変困難な状況になってしまいます。
そんな事態を招かないようにするため、実務経験年数を短縮できる講習やIoT化、スマート保安など来る人材不足という大きな課題に向けて経済産業省さんも色々な対策を練っているのです。
その対策の一つが試験易化というわけです。
このような結果を招いてしまうことは明らかです。苦労して資格取得した身としては悲しいですよね。。
持っているだけでは自らの市場価値が下がってしまうだけですが、これによって未経験のペーパードライバーが増えると考え方を変えることができます。
実務経験を積むことで未経験で資格保有しているだけの人と差別化でき、その結果転職市場において自身の価値が向上。私はこれまで何度か転職活動を経験してきましたが、経験者の方が未経験よりも待遇が良い求人やスカウトが多いのは明白です。
電気管理技術者として独立が可能になる。
電気管理技術者とは
自家用電気工作物の電気保安に関する業務を行う個人事業主のことである。
Wikipediaから抜粋
私もまだ検討している段階ですが、電験三種を取得後、所定の実務経験を積むと電気管理技術者として独立することが可能になります。仕事内容は、保安業務を会社や法人等の組織に属さずにやるだけです。
独立するうえでどの職種にも言えることですが、安定した利益を得るための顧客の確保と責任の大きさがネックになります。フリーランスに憧れがあったり、一人でやっていきたいという目標がある人には良い選択肢だと思います。私も’’組織に属さない’’という点を魅力に感じています。
最後に
逃げ道を確保しよう
いつでも転職できる、独立ができるといった選択肢を常に持っておくと心に余裕ができます。
選択肢=逃げ道
仕事をしていく上で、体力面や精神面で疲れが溜まることがあるはずです。そんなときに、いつでも逃げだせる緊急避難先を設けておくことで心に余裕ができますよね。避難先は多いければ多いほど良いです。いつでも逃げることができるというのは精神安定剤にもなります。さらに上位資格である電験二種を取れればより安泰でしょう。
おさらい
改めまして、おさらいです。
知識を深めるためであったり、毎月付与される手当や報奨金を得るためであったり、出世を見据えて評価を得るためであったり、取得に至った経緯は人それぞれあると思いますが、
・転職市場において自身の市場価値が向上する。
・電気管理技術者として独立が可能になる。
以上の恩恵を受けるためにも、電験三種を取得したら実務経験を積むべきという結論に至ります。
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